知っておきたいしくみ

ケアマネジャーの上手な選び方、優秀なケアマネの共通点は?

介護保険サービスを利用する上で、ケアマネジャーは必ずお付き合いの必要となる存在です。

そして、ケアマネの知識や能力、人柄によって、在宅介護の難易度や安心感は大きく変わってきます。

では、頼りになるケアマネにはどんな特徴があるのでしょうか?

上手な選び方をまとめました。

社交的なケアマネを選ぶ

ケアマネージャーの仕事は、人が好きで社交的でなければ務まらないようなところがあります。

利用者や家族とのコミュニケーションはもちろん、様々な介護事業者、行政窓口とも会って調整を行う必要があります。

また介護事業者に知り合いが多いほど情報も集まるし、いい事業所や評判の悪い事業所も分かります。

このようなリアルの情報こそ利用者が必要としているものであり、そのようにドンドン人と会って人脈を作れるのはやはり社交的な人が有利です。

それで、ケアマネージャーという職業に関しては、社交的な人ほど優秀な確率が高いと言えると思います。

個人的な経験ですが、以前に家族の介護で内向的なケアマネージャーと契約したことがあります。

必要最低限のことはしてもらえましたが、それ以上に何の提案をしてもらえず、何でも自分で調べないといけませんでした。

一方で、社交的なケアマネはたくさんの情報を持っているので、介護用品でも介護施設でも良いと思うものをどんどん提案してくれます。

それで、ケアマネと面談するときには、雰囲気が社交的かどうか、友達や知り合いが多そうかといった点もチェックしてみてください。

話をよく聞いてくれるケアマネを選ぶ

こちらの話を聞いてくれるかどうかという点も大事なポイントです。

社交的な人でも一方的に話して、何でも自分のペースに持ち込もうとする人がいます。

このような人は、何かを決める際にも相手の気持ちや願いはあまり配慮せずに、自分がいいと思うことを一方的に押し付ける傾向があります。

それでは、お互いの考えや気持ちに溝が生まれてギクシャクしてしまいますし、利用者も望むようなサービスが受けられず不満がたまります。

ですから、社交的であると同時に、話をよく聞いて気持ちを理解しようと努めてくれるかという点も大事です。

すぐに動いてくれるケアマネを選ぶ

これは最初に会っただけでは判断の難しいところかもしれませんが、こちらが言ったことに対してすぐに対応してくれる人は心強い存在です。

一方で、いつまで立っても何の返事ももらえない人もおり、このようなケアマネは仕事に対しての意欲自体が低いように感じます。

やはり仕事に真剣に取り組んでいる人にお願いしたいものですが、すぐに動いてくれるかどうかという点が一つの目安になります。

専門知識のあるケアマネを選ぶ

ケアマネは、介護福祉士・ホームヘルパー・看護師・社会福祉士など福祉や医療の仕事の経験の一定以上ある人が試験を受けて資格を取得します。

ですから、いずれかの分野で専門知識を持っているはずですが、特に介護度が重くなるほどそのような専門知識が必要となる場面が増えます。

中でも医療系の看護師の資格を持つ人は、持病を持つ方などは介護と医療の両面からアドバイスがもらえるので大変助かります。

家族介護の経験があるケアマネを選ぶ

ケアマネージャーと面談する際には、「家族の誰かを介護した経験があるか」という点も聞いてみてください。

やはり仕事としてだけでなく、自分の家族を介護した経験がある人は親身になってくれる度合いが違います。

そのような人は利用者目線でサービスを探してくれますし、大変さに共感してくれ、乗り越えるためのアドバイスもくれます。

言うならば「心の支え」となってくれるのです。

そのようなケアマネは見つけにくくはありますが、もし見つかればかなり貴重な存在です。

家族介護の経験がある人は、50~60代の女性のケアマネに多い傾向があります。

ケアマネを紹介してもらう

ケアマネを探す方法としては、名簿を元に直感で連絡を取ってみる、近所の事業所に尋ねてみる、チラシやホームページから情報を得る、施設から先に選んでそこのケアマネに接触する、などの方法が考えられます。

しかし、一番高い確率でいいケアマネに出会うには、紹介してもらうのが一番です。

知り合いや近所に介護関係の仕事をしている人がいれば尋ねてみましょう。

またケアマネ同士はお互いのことをよく知っていますから、ケアマネの知り合いがいれば、その人に希望するケアマネを紹介してもらうのは確実な方法です。

誰も介護関係の知り合いがいなければ、地域包括支援センターに行って紹介してもらうことができます。

いずれにしても、紹介してもらう際には、自分がどのようなケアマネにサポートしてもらいたいのか希望を明確にしておき、その希望を紹介者に伝えておくことが大切です。

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