就活の時に提出を求められることのある職務経歴書ですが、自分のキャリアのどこまで書けばよいのか?短期間の仕事やバイトのみの経歴はマイナス評価にならないのか?など気になる点を求めました。ご参考にしてください。
目次
職務経歴書はどこから書く?全部書かないとだめなの?
皆さんは職務経歴書を作成するときに、職歴のどこからどこまでを載せたら良いか悩んだことはありませんか?
職歴が多ければ多いほど記載内容が増えてしまうと思いますが、あまりに長文ですと採用担当者に目を通してもらえず、書類選考で不利になってしまいます。逆に情報が少なくても経験が浅いと思われ、特に経験者を優遇するような選考では不利になります。
では、どのような職務経歴書が適切であるのか一緒に考えていきましょう!
職歴は働き始めたときから書こう!
正社員、契約社員、派遣社員などで働き始めたときから記載するようにしましょう。アルバイトやパートの時期は書く必要はありません。
ただし、例えばアルバイト、パートしか経験したことのない方や、正社員をやめてから次に就職するまでの期間が3か月以上空いてしまった方は不利となる場合がありますので、記載した方が良いと言われています。
基本は簡潔的に!アピールポイントを絞ろう!
先述いたしましたが、職歴をだらだらと細かく記載しても、全部に目を通してもらえない可能性があります。
なぜなら採用担当者は応募者全員の書類を確認する必要があり、その確認時間は一人当たり2、3分にも満たないと言われています。ですので重要なのは、「3分以上読んでもらえる職務経歴書」を作成し、興味を持ってもらう必要があります。
ただし、ここで注意点があります。それは「職歴は嘘偽りなく全て記載する必要がある」という点です。(※先のとおりアルバイト、パートを除く)これは、正しく記載しないと経歴詐称ということになりかねないからです。
そうなってしまうと職歴が多い人はやはり長文になってしまうのではないか、と思うかもしれません。
しかし、各職場でのアピールポイントを絞って書けば良いだけです。特に目に留まり易いのが「数字」です。
例えば営業をやってきた人は、「売り上げを〇〇%アップさせた」、事務をやってきた人であれば、「消耗品の削減により〇〇%の経費削減につなげた」などです。これらを意識して、一就業所辺り3行~5行くらいで終わらせると良いでしょう。
空白期間はどうするか?
先ほども出てきた空白期間ですが、理由もなく空いていては「怠慢」というイメージを持たれかねません。「資格取得のため学校に通っていた」「語学留学をしていた」などの理由があれば、必ず記載しましょう。
また、特に理由が無い場合でも、「独学で勉強していた」「家族の介護をしていた」などを記載し、面接で聞かれてもスムーズに答えられるようにしておきましょう。
読まれる職務経歴書は就職活動成功の鍵となりますので、是非実践してみてください。
職務経歴書の短期間の時の書き方について
皆さんは採用担当者が、職務経歴書のどこに注目しているかご存知ですか?
経歴やスキルはもちろんのことですが、彼らは「勤続年数」を見ている場合も多いです。
そして、勤続年数が短く、何度も転職している人であれば、当然そのことを聞かれる場合が多いでしょう。どの応募先も、採用するからには長く勤めて欲しいと思っているため、「またすぐに辞めてしまうのではないか」と不安に思っているのです。
そこで、短期間で就業場所を替えるなどしてきた方向けに、どのような職務経歴書を作成すれば印象良く思われるかを考えていきたいと思います。
マイナスな理由はNG!
例えば「前職でパワハラを受けていたから辞めた」というような理由は絶対にNGです。例え真実だとしても、「この人は少し厳しい言い方をするだけでパワハラと思うかもしれない」と捉えられ「一緒に仕事をしていくうえでやりにくい人」と思われてしまうかもしれません。マイナスイメージのつく理由は避けた方が良いでしょう。
しかし、身も蓋もない退職理由を記載してしまうと、いざ聞かれたときに辻褄が合わなければ失敗してしまいますので、実際の退職理由からかけ離れたことは書かない方が得策と言えます。
では、パワハラを受けて辞めたことを例に考えてみましょう。
マイナスをプラスに変えよう!
パワハラは「上手くコミュニケーションを取ることが出来なかった」と考えることも出来ますね。
ですので、「入社して数か月後に気付いたが、前職は一人一人がワンマンで業務をこなす体制であったため、社員同士のやり取りもほとんどなく、チームでの働きを期待していた私の考えとは異なるものがあった。しばらく続けていたが、社員一丸となって目標を成し遂げ、達成を喜び合えるような環境である貴社で、誰かの支えになっていく方がやりがいを実感出来、自身の能力を十分に発揮出来ると考え、退職を決めた」とするとどうでしょう。パワハラよりは聞こえが良いと思いませんか。
ポイントは、マイナスイメージのあるパワハラなどの単語を使わないことと、「前職が自身に合わなかった点」を前半に挙げて、後半では「応募先が前職とは真逆であり、長く勤められそうである」という点を伝えることです。
応募先によって退職理由との繋げ方が変わってくると思いますので、職務経歴書を書く際には応募先のホームページを見るなどして社風を確認するようにしましょう。
勤続年数が短くても、伝え方を変えるだけでマイナスではなくプラスになり、他の応募者よりも有利になることもあります。
勤続年数が短く、悩んでいる方は、是非参考にしてみてください。
職務経歴書にバイトのみの経歴をどのように書くか?
職務経歴書を書く上で、職務経験がアルバイトのみの場合、あなたならどうしますか?
一般的には、正社員や契約社員として働いたことがない場合、アルバイトの経験を記載する必要があると考えられています。「正社員じゃないから・・・」と考え、アルバイトを通して経験したことを書かないのはとても勿体ないことなのです。
以上を踏まえて、アルバイト経験のみで魅力の伝わる職務経歴書を書くためのポイントをおさえていきたいと思います。
採用担当者が気にする「責任能力」の壁を突破しよう!
アルバイトと聞くと、残念ながら採用担当者は責任能力の有無を疑うことになるでしょう。これは一般論としてアルバイトが、正社員などの責任感を求められる雇用形態より、比較的責任感を感じることなく働くことが出来ると考えられているためです。
ですから、「責任感を持って職務を全うしたことを記載する」ことが重要となってきます。
自身のスキルをどう活かせるか考えよう!
どんな業務にもアピールポイントがあります。
例えばあなたはアイスクリーム工場の生産ラインで働いていたとします。次々と流れてくるアイスクリームの中から、変形していたり、規格外の商品が出荷されてしまわないように目視し、紛れていた場合には瞬時にラインから取り除く必要があります。
これを長時間全う出来るということは集中力や判断能力に長けていると考えてください。そして、この集中力や判断能力というのは事務仕事の単調な入力作業や一瞬の隙が事故に繋がりかねない保育の現場などに活かせると思いませんか?
「自分にはなにが出来てその応募先でどう活かせるのか」を考えることはとても重要なことですので、じっくり考えてみましょう。
「主体性」をアピールしよう!
応募先には、正社員をすでに経験している方も応募しているかもしれません。そんなライバルに勝つためには「主体性をアピールする」必要があります。今は経験者より未熟でも、「〇〇専門学校に通っており、〇〇の資格を取得する予定です」「参考書を買い、〇〇について毎日3時間は勉強しています」などでも良いですので、学ぶ姿勢があり、実践していることを伝えましょう。
このことをアピールすることは、主体性があるのを伝えると同時に、「学ぶ姿勢」があると捉えられることが多いため、「分からないことは積極的に聞いてくれる人」「柔軟に物事を取り入れてくれる人」であると好印象を持ってもらえるかもしれません。
「責任能力」「スキル」「主体性」を踏まえ、あなたの魅力が伝わる職務経歴書を作成することは就職活動を有利に進める秘訣と言えますので、実践してみてくださいね。